【ドミニオン】Shelter環境下での既存カード(その2・陰謀)
昨日の記事を書いたら早速こんな反応が。
@retlet @oourajin 礼拝堂は最初の3点がない分、もっと点数上げていいと思うんだ(・ω・)
— 入穂さん (@iriho) 11月 20, 2012
ドミニオンマニアックス影の編集長、入穂さんからの指摘ですね。尤もでございます。指摘されるまでその観点を取りこぼしていたため補足と修正をさせて頂きます。
前回記事では、Shelterの効果について簡単に記述したが、「屋敷」についてはノータッチだった。まず屋敷とはどういったカードかというと:
- 「屋敷」・・・コスト2/勝利点カード/1勝利点
そう、屋敷環境下では、プレイヤーは最初から3点持っている。そのままでは何の差にもならないが、屋敷を全て廃棄するような強圧縮を行うプレイヤーは、そうでないプレイヤー、つまり非圧縮プレイや金貸しなどによる軽圧縮を行うプレイヤーに対し、公領1枚分のディスアドバンテージを背負っていることになる。この差が、圧縮が強力な戦術であるにもかかわらず鍛冶屋ステロなどに勝ち切れない一因となっていた。
対してShelter環境下では、Shelterの総勝利点は0であり、ゲーム終了時に全部持っていようが全部廃棄していようが何の優劣も生み出さない。そのため、強圧縮戦術はShelter環境下において、OverGrownEstimate廃棄による1ドローというオマケのようなアドバンテージのみならず、屋敷環境下におけるディスアドバンテージが完全に払拭されるという意味で有用性が上がっている。
指摘を受けてこの文章を書くとともに、前回記事の礼拝堂の項を修正しました(+1→+2、備考加筆)。今後も何かあれば教えていただけると幸いです。
また前置き長くなりましたが本編行きましょう。今回は陰謀のカード分。
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【ドミニオン:陰謀】
- 大広間 +3 Hovelの初手からの廃棄が可能。初手3-4かつ3金のほうにHovelがあり、4金帯に強力なカードがあれば間違いなく銀貨以上の働きができるだろう
- 改良 -4 序盤のメイン仕事である、屋敷の銀貨への改良が不可能に(ここでは扱わないが、Poorhouseがあると銅貨の廃棄すらできなくなる)
- 仮面舞踏会 +3 Necropolisにより他のターミナルアクションと絡めやすくなった、特にドローは有利に、Necropolisはあまり渡したり廃棄したりしたくないため圧縮対象は減る、OverGrownEstimateの廃棄はウマい、脊髄反射で回してしまわないよう注意、上家が悔しそうに回してきたら喜ぼう
- 貴族 +3 Necropolisにより3ドローが存分に使えるようになった、中盤でHovelの廃棄も可能
- 共謀者 +2 Necropolisによりキャントリップ効果を使える頻度があがった、3Tに使えることも
- 交易場 +1 Necropolisにより他のターミナルアクションと絡めやすくなったがNecropolisを使うと手札の選択肢が異常に減るためいずれ廃棄したい、OverGrownEstimateの廃棄はウマい
- 鉱山の村-1 Necropolisの割を食っており爆破される危険が高まった
- 公爵 +1 序中盤から公領を買うためHovelの早期廃棄が可能
- 拷問人 +2 Necropolisにより他のターミナルアクションと絡めやすくなった、特にドローは有利に、アタック効果には影響なし
- 詐欺師 -3 Shelterをめくると相手の圧縮を助けてしまう、OverGrownEstimateがめくれた日にはドローまでついて詐欺どころか最早慈善事業
- 執事 +3 Necropolisにより他のターミナルアクションと絡めやすくなった、特にドローは有利に、選択肢があるため執事執事スタートがさらに強力に
- 男爵 -5 カス
- 寵臣 +2 寵臣ループの中でNecropolisを撃っておくとターミナルアクションを撃ちつつループできる
- 偵察員 -2 手札に引く対象が純粋に減った
- 手先 +2 Necropolisがあれば1金1ドローが気軽に使える
- 鉄工所 +1 Necropolisにより中盤での銀貨獲得が使いやすくなった
- 銅細工師 ±0 そもそも他のターミナルアクションと併せて使うカードではない(薬師木こりなどは例外)
- 中庭 +2 Necropolisにより他のターミナルアクションと絡めやすくなった、元々他のターミナルアクションと被っていいカードだがNecropolisが有利に働くのは間違いない
- 願いの井戸 -2 3Tに使って銅貨5枚などの、山札の内容が屋敷>銅貨というシチュエーションが無くなった、終盤金量が余り不要カードを引きたいときもShelterが邪魔になる
- ハーレム+1 中盤でのHovelの廃棄が可能、その場合金貨より優先してよいだろう
- 破壊工作員+1 Necropolisにより他のターミナルアクションと絡めやすくなった
- 橋 +2 Necropolisにより他のターミナルアクションと絡めやすくなった、ビッグブリッジのパーツにも
- 秘密の部屋±0 ターミナルアクションだがNecropolisを使うと1金減るのであまり有効ではない
- 貧民街 +2 手札に貧民街+ターミナルアクションという事故にNecropolisがあるとNecropolis→ターミナルアクション→貧民街2ドローできて非常に有効
- 貢物 -2 序~中盤にかけてドロー効果が使える可能性がかなり下がる、またHovelがめくれた場合呪いと同じで何の効果も得られない
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特徴的なのは特殊勝利点が多く、Hovelの廃棄タイミングを早くできることでしょうか。中でも特筆すべきは大広間。初手で大広間を買ってHovelを廃棄した場合、初回シャッフル時のデッキの実質枚数はなんと10枚。3,4Tの瞬間風速こそ劣りますが大抵の場合銀貨購入より大きなメリットをもたらしてくれます。今書いていて気づいたのですが、「3,4Tのいずれかに100%5金以上が出る」のはおそらく大広間ー銀貨(etc;2金出すカード)スタートのみ。銀貨ー銀貨スタートで4金地獄に陥る人には救いのような存在ですね。
その他メリットが大きいカードとしては仮面舞踏会と執事。共謀者と貧民街も面白い。
反面割を食っているカードはカスみたいな没落男爵やカネにならない改良、ボランティア精神溢れる詐欺師、地図の読めない偵察員、濁った願いの井戸、ナメられてる貢物あたり。
まじめに言うと-5とした男爵は屋敷も買ってHovel廃棄しても尚きつく、初手に買うのは初手玉座の間期待と同レベル。-4とした改良は屋敷環境下においても初手に買って3,4Tに運悪く屋敷→銀貨ができないと「弱い動きだなあ」という感想なのに、最初から不可能なのが確定している。
また、「勝利点を対象にする/参照するカード」も多いですね。前回は役人が弱体化していましたが、今回の3枚、今後出てくる数枚も基本的に軒並み弱体化しますね。特に屋敷ピンポイントで参照しちゃった彼はもうどうすればいいのか。バロン(笑
今回はここまで。海辺も近いうちにあげたいです。